好きっていったら、困りますか



一歩

もう一歩と俺が近づくたび、怯えたような表情で後ずさってく。



気がついてたら、相手を壁まで追い詰めてた。



「ご、ごめんなさい」


青ざめた顔で土下座してくる。


今更やってももう遅い。


一ノ瀬はもう、戻らねえ。


ナイフを向けた。


「死ねよ__」


人を傷つけることに全く躊躇しない自分に驚くことすらできなかった。ただ本当に、許せない。