私はキミと仲良くなりたい

4.葉子さんの本心

「私は、お父さんが社長になってから、あまり大きくない会社の社長の子供たちが通う、しかも、白蘭みたいなトップじゃない、名も知れないような学校に行ったの。氷室さんは、初等部までしかない、白蘭の姉妹校にいたでしょう?いいな。私はそんな人たちが知らないような、規模の小さい市立小学校に転校したの。ここの入試の枠をとるのも大変なくらいのところね」
転校したところまでは、若葉ちゃんから聞いていた。
確かに私は白蘭の姉妹校にいた。
私は嫌だったけど、それをうらやましいと思う人もいたんだ。
「そこの学校の中でも、小さい会社のほうだったから、イジメの標的になった。上履きを隠されたり、教科書を破かれたり。呼び出されて殴られたこともあったわ」
悪質だ……。
学校によってはそんなこともあるんだ。
「それで嫌になって学校を抜け出して歩いていたら、似たような子に会って。不良グループの総長になった。今でもやってるけど。それで、誘拐したり。そんなことしても、心の穴は埋まらないのにね」
葉子さんに、そんなことがあったなんて。
知らずに言って、軽率だった。
ちゃんと謝りたい。
「葉子さん――」
「葉子――」
「「ごめんなさい」」