恋愛結婚がしたいだけなのに。

交際から半年後。
遼の部屋で、サブスクに配信されたばかりのサスペンス映画を観終えた。

「今日は当たりだな」
「いや、ラストは微妙」

そんなことを言い合いながら、寝床についた。

「ねぇ」

隣にいる遼が声をかけてきた。

「なに?」
「結婚しよ」

そこには、高級レストランも派手な指輪もない。それでも私は、

「うん」

と答えた。





入籍から2年後。
しばらく連絡を取っていなかった華奈子から、突然LINEが届いた。

『スピード婚しちゃった』

すぐに彼女へ電話をかけた。

「華奈子、本当に、本当におめでとう」

涙がこぼれ落ちた。
電話の向こうから、嬉しそうな笑い声が聞こえてきた。