その時…ー
ふわっと…ーと背中に温かいものが。
「 …え? 」
それは、元々彼が羽織っていたジャケットだった。
『 …とにかくここに居てはまた魔物がくる。
ここを離れるぞ 』
「 ……え、きゃっっっ! 」
彼は、軽々と私をお姫様抱っこして抱え込んだ。
…っな、なんなのよ…これ……
「 …っお、降ろしてください 」
『 ダメだ、こんなに震えていてはまともに歩けないだろ 暫く大人しくしてろ 』
至近距離で…そう言われもうなにも言い返せなかった。
暫くすると…ー
「 …え! 」
『 今度はなんだ 』
いやいや、な、な、なんで馬がいるの!?
え、野生の馬? にしては毛並みが綺麗というか…
『 お前、馬も知らないのか…? 』
「馬は…知ってますけど……え、この馬って…」
『 俺の馬だが? 』
お、俺の馬???
呆気にとられていると、その馬にいとも簡単に乗せられた。

