転生した治癒魔法師は、筆頭公爵様に溺愛される


◇

怪我をしたと思われる騎士の治療部屋に。
何人もの騎士がその場にいて、泣き崩れている騎士もいる。

『現状は!』

【 これは、王国騎士団団長様。
 …はっきり申し上げますと、非常に危険な状態です。】

『……っ』

【 今、怪我の治療をし、鎮痛剤を何本か投了致しましたが、もって、数分と思われます。
特に酷いのが…毒が身体全体に回ってる状態です。】


そんな…っ
じゃあ、このまま指くわえて見ていろってこと…
あんなに苦しんでいるのに…っ


【 ……っ団長……すみ…ません…お……れ…】

『 …っ大丈夫だ、俺が助けてやる。
あともう少しだ、頑張れ 』


前世の私も…
父が、病気で倒れた時も見て見ぬふりをした。
その時、反抗期ということもあって父を嫌っていた。

だけど、父が亡くなって思うことがある。
もっと話しておけばよかった。
もっと旅行に行けばよかった。
もっと抱きしめてあげればよかった。
もっと早く治療させればよかった。

もっと、もっと、もっと……
言い出したらキリがないくらい後悔している。

今の私に貴方を助けてあげることは出来ないけど、
……ーなにもしないのはもう嫌だ。