恋と焦燥のロードマップ

人の人生には、いくつもの道がある。
まっすぐ続いているように見える道もあれば、ある日突然、思ってもいなかった方向へ曲がってしまう道もある。
誰かと出会ったことで、それまで考えていた未来が変わることもある。
夢を諦めることもあれば、諦めたはずの夢を、もう一度追いかけることもある。
そのときは遠回りに思えた道が、何年も経って振り返ってみれば、自分にとって必要な道だったと気づくことだってある。
あの頃、Linkという場所で出会った八人も、それぞれの時間を歩いていた。
最初から、未来が決まっていたわけではない。
誰もが、少しだけ寂しくて。
誰かと繋がりたくて。
今とは違う自分になりたくて。
あるいは、もう一度誰かを好きになってみたくて。そんな、それぞれの理由を抱えていた。
そして、誰かと出会った。
たった一人の人間との出会いが、その後の人生をすべて変えることもある。けれど、すべてが大きく変わるわけではない。
出会ったあとも、仕事は続く。
朝になれば起きて、眠ければあくびをして、食事をして、誰かと笑って、ときには喧嘩もする。
昨日までと同じような一日を過ごしながら、その中に少しだけ違うものが増えていく。
それだけで、人の人生は少しずつ変わっていく。
あの日から、何年もの時間が流れた。
八人は、それぞれ別の場所にいた。
同じ道を歩いている人はいない。
けれど、それぞれが、自分の選んだ場所で日々を過ごしていた。