『君が死ぬ7日前、何度でも君に恋をする』



午前中の授業は、驚くほど普通だった。

蒼空は先生に指名されて完璧に答えていた。

さすが蒼空。実は学年一頭いいんだよね。

「桜庭」

突然、先生に名前を呼ばれる。

「はいっ!」

慌てて立ち上がった。

「この問題、解いてみろ」

黒板を見る。

……わからない。

いや、待って。

前にも、こんなことがあった。

私は答えられなくて、先生に怒られた。

「えっと……」

困っていると、隣から小さな声がした。

「右辺、移項」

蒼空だった。

私は慌てて黒板に答えを書いた。

「……正解」

先生が頷く。

ほっとして席に戻ると、蒼空が小声で言った。

「危なかったな」

「蒼空のせいでしょ!」

「俺、まだ何もしてないけど?」

「はいはいすみませんね、学年一位様」

ふたりで笑う。

こんなくだらないやり取りが、たまらなく嬉しかった。

私はノートの隅に、小さく書いた。