昼休み。
四人で机を囲んで、お弁当を食べた。
「夏休み、あと少しだね!」
莉子が言った。
「海も花火もあるし、楽しみすぎる!」
「俺、花火大会の日は浴衣着るわ」
陸が言う。
「えっ、陸が?」
蒼空が笑った。
「なんだよ、その反応!」
「いや、似合わなそうだなって」
「お前、あとで覚えとけよ!」
みんなで笑った。
私は卵焼きを一つ、蒼空のお弁当に入れた。
「はい、あげる」
「いいの?」
「うん」
「ありがと」
蒼空は嬉しそうに食べた。
「美月ママの卵焼き、好きなんだよな」
「……もう一個いる?」
「いる」
「ふふ、はい」
そんな会話をしながら、私は思った。
この時間が、ずっと続けばいいのに。
蒼空と、莉子と、陸と。
いつまでも、こうして笑っていたい。

