教室に入ると、莉子が手を振ってきた。
「美月ー! おはよ!」
「おはよ!」
「ねえ、今日の放課後、駅前寄らない?」
「ごめん!今日はどうしても蒼空と帰りたくて。明日ならいけるから明日行こ!!」
「わかった!全然大丈夫だよ!」
そこへ陸がやってきた。
「お前ら、また買い物?」
「女子の楽しみなの!」
莉子が胸を張る。
そのとき、チャイムが鳴った。
「じゃあ、またあとでね!」
莉子が席に戻る。
私も自分の席に座った。
隣には蒼空。
机の下で、そっと小指を絡める。
蒼空がこちらを見て、笑った。
それだけで、今日も幸せだった。

