「美月、おはよ」
家を出ると、蒼空がいつもの場所で待っていた。
「おはよ!」
「今日、なんか機嫌よくない?」
「そう?」
「めっちゃ笑ってる」
「蒼空に会えたから!」
そう言うと、蒼空は一瞬だけ目を丸くした。
「……朝からそういうこと言うなよ」
「なんで?」
「恥ずかしいだろ」
照れくさそうに笑う蒼空。
私はその手を取った。
「ねえ、昨日の話ってなに?」
「ん?」
「話したいことあるって言ってたじゃん」
「ああ……」
蒼空は少しだけ考えてから、私の顔を見た。
「学校終わってからな」
「えー、気になる!」
「もうちょっと待って」
「絶対だよ?」
「うん。絶対」
蒼空は小指を差し出した。
私は笑って、その小指に自分の小指を絡める。
「約束!」
「約束」
二人で笑いながら、学校へ向かった。

