『君が死ぬ7日前、何度でも君に恋をする』



家の近くまで来たとき、蒼空がふと足を止めた。

「美月」

「ん?」

「……明日、ちょっと話したいことがあるんだ」

胸が、どくんと鳴った。

「話したいこと?」

「うん」

蒼空は、いつもより少し真剣な顔をしていた。

え、なに?こんな過去なかった。

私は思わず、握っていた手に力を込める。

「……なに?」

「明日、ちゃんと話す」

「今じゃだめ?」

「うん。明日がいい」

蒼空は少し困ったように笑った。

「ごめん」

私は首を横に振った。

「ううん。いいよ」

きっと、たいしたことじゃない。

夏休みの予定かもしれない。

またどこかに行こう、という話かもしれない。

そう思おうとした。

蒼空が、私の頭を優しく撫でる。

「じゃあ、また明日な」

「……うん。また明日」

蒼空が歩き出す。

私はその背中に向かって、声を張り上げた。

「蒼空!」

「ん?」

振り返った蒼空に、私は笑顔を向けた。