『君が死ぬ7日前、何度でも君に恋をする』



委員会が終わったのは、午後五時を少し過ぎた頃だった。

「美月!」

廊下の向こうから、蒼空が小走りでやってくる。

「ごめん、待たせた!」

「ううん。全然!」

「ほんと?」

本当は、少しだけ不安だった。

でも、蒼空の顔を見たら、そんな気持ちはどこかへ消えてしまった。

二人で校門を出る。

夕方の風が、少しだけ涼しかった。

「ねえ、蒼空」

「ん?」

「明日って、何か予定ある?」

蒼空は少し考えた。

「特にないけど」

「じゃあ、明日も一緒に帰ろう?」

「いいよ」

「絶対?」

「絶対」

蒼空が笑う。

「なんだよ、今日はやけに約束したがるな」

「……だって」

言いかけて、口を閉じた。

明日も一緒にいたい。

明日も笑っていたい。

明日も、蒼空の隣を歩きたい。

そんなことを言ったら、きっと変に思われる。

だから私は、笑ってごまかした。

「なんでもない!」

「変な美月」

蒼空はそう言って、私の手を握った。