教室に入ると、莉子が机に座って待っていた。
「おはよー!ねえ、昨日のドラマ見た?」
「見た見た!最後やばくなかった?」
「それ!あそこで告白すると思わなかった!」
私たちが盛り上がっていると、後ろから陸が顔を出した。
「お前ら、朝からうるさすぎ」
「陸だって昨日、ゲームでうるさかったじゃん」
蒼空が言い返す。
「それはお前が負けたからだろ!」
「いや、勝ったの俺だけど?」
「次は絶対勝つ!」
いつもの四人。
いつもの教室。
いつもの笑い声。
私はこの光景を、こっそり目に焼きつけていた。
「美月?」
莉子が不思議そうに私を見る。
「どうしたの?」
「ううん。なんでもない!」
私は笑った。
「今日のお昼、みんなで食べようね!」
「もちろん!」
莉子が笑顔でうなずいた。

