『君が死ぬ7日前、何度でも君に恋をする』



「美月、おはよ」

家を出ると、蒼空がいつもの場所で待っていた。

「おはよー!」

「今日、寝癖すごいよ」

「えっ、うそ!」

慌てて髪を押さえると、蒼空が吹き出した。

「うそ。ちょっとだけ」

「もう!びっくりしたじゃん!」

「かわいかったから、つい」

「……そういうの禁止!」

「なんでだよ」

笑いながら、蒼空が私の手を取る。

何度も歩いた通学路。

何度も見た景色。

何度も聞いた、蒼空の声。

だけど、私は知っている。

この何気ない時間が、どれだけ大切なのかを。

だから今日は、いつもより少しだけ、蒼空の手を強く握った。

「ん?どうした?」

「なんでもない」

「変なの」

蒼空は笑って、私の頭をぽんと撫でた。