帰り道。
駅で莉子と陸と別れて、蒼空と二人で歩く。
夕焼けが、道路をオレンジ色に染めていた。
「今日、楽しかったね」
私が言うと、蒼空はうなずいた。
「うん。みんなで出かけるの、いいな」
「ね!色んなところ四人で行こうよ」
「行こうぜ。夏休み、まだまだあるし」
その言葉に、私は思わず笑顔になった。
夏休み。
海に行って、花火をして、たくさん写真を撮って。
きっと、忘れられない夏になる。
「蒼空」
「ん?」
「来年も、こうやってみんなで遊ぼうね」
蒼空は少しだけ目を丸くした。
それから、優しく笑った。
「もちろん」
私の手を握る力が、ほんの少し強くなる。
「来年も、その次もな」
「約束だよ?」
「約束」
小指を差し出すと、蒼空は笑いながら自分の小指を絡めた。
指切りなんて、子どもっぽい。
だけど、私たちは昔からこうだった。
大事な約束をするときは、いつだって指切りをする。
「絶対だからね!」
「はいはい」
「はいは一回!」
「はい!」
二人で笑った。

