「お、買ったの?」 「うん!」 「蒼空、楽しみだな?」 「お前な!」 蒼空が陸の肩を小突く。 私は思わず蒼空を見上げた。 「……楽しみ?」 「何が?」 「海」 「ああ。楽しみだよ」 蒼空は少し照れたように笑った。 「美月と行くの、久しぶりだし」 その一言で、胸の奥がふわっと温かくなる。 私は袋をぎゅっと握った。 早く海の日にならないかな。