放課後。
私たちは駅前のショッピングモールに来ていた。
海の日に持っていくものを買うためだ。
「花火、どれにする?」
莉子が棚の前で悩んでいる。
「これ、いっぱい入ってるよ!」
「でも、こっちのほうが線香花火多い」
「どっちも買おうぜ」
陸があっさり言った。
「お前、金あるの?」
蒼空が聞く。
「……割り勘で」
「ほらな」
二人の会話に、また笑ってしまう。
結局、手持ち花火のセットと線香花火を買うことになった。
そのあと、私たちは水着売り場へ向かった。
「ちょっと、男子はあっち行ってて!」
莉子が陸と蒼空を追い払う。
「なんでだよ!」
「水着見るから!」
「別に見ないって!」
「いいから!」
陸は不満そうにしながらも、蒼空を連れて反対側へ歩いていった。

