『君が死ぬ7日前、何度でも君に恋をする』


蒼空が私の手を握ってきたから、私も握り返した。

夏の朝は、もう十分に暑い。

だけど、隣にいる蒼空の手は、いつも少しだけひんやりしている。

「ねえ、海の日さ」

「ん?」

「水着、どうしようかな」

「持ってるんじゃないの?」

「あるけど!去年と同じじゃつまんないじゃん」

「俺、違いわかるかな」

「わかってよ!」

「冗談だって」

蒼空は楽しそうに笑った。

「美月は何着ても似合うよ」

「……そういうこと急に言わないで」

「なんで?」

「恥ずかしいから!」

「彼氏なのに?」

「彼氏でも!」

蒼空はますます笑った。

ほんと、朝から調子が狂う。

でも、そんな時間がたまらなく好きだった。