『君が死ぬ7日前、何度でも君に恋をする』


玄関を出た瞬間、いつもの聞き慣れた声が飛んできた。

「おはよ。今日、早くない?」

「美月が遅いんだよ」

「え、まだいつもの時間だけど?」

「俺が早く来ただけ」

そう言って笑う蒼空の手には、コンビニの袋があった。

「はい」

差し出されたのは、いちごミルク。

「えっ、買ってくれたの?」

「飲みたいって言ってたじゃん」

「覚えてたんだ!」

「そりゃ覚えてるでしょ」

なんでもないように言うから、こっちまで笑ってしまう。

こういうところが、ずるい。

私が何気なく口にしたことを、蒼空は意外と覚えている。

そして、忘れた頃にこうやって叶えてくれるのだ。

「ありがと!」