教室に入ると、莉子が手を振ってきた。 「おはよー!美月!」 「おはよ、莉子!」 「ねえねえ夏休みの予定なんだけどさ!」 莉子が机に身を乗り出した、そのとき。 「蒼空!」 振り返ると、陸が片手を上げて立っていた。 「お、陸!」 蒼空が笑って手を振る。 「お前、昨日のゲームの続き覚えてる?」 「もちろん。今日こそ勝つからな」 「いや、昨日も俺が勝っただろ」 「一回だけだろ!」 「その一回が大事なんだよ」 二人が言い合いを始める。 莉子が私の肩をつついた。