『君が死ぬ7日前、何度でも君に恋をする』



昼休み。

「美月、こっちこっち!」

莉子に呼ばれて、私はお弁当を持って駆け寄った。

「今日のおかずなに?」

「卵焼き!」

「一個ちょうだい!」

「いいよ!」

卵焼きを差し出すと、莉子は嬉しそうに頬張った。

「んー! おいしい!」

「ほんと?」

「うん! お母さんの?」

「そう!」

「いいなあ。うちも卵焼き作ってくれないかなあ」

そんな話をしていると、蒼空が隣に座った。

「なに食べてんの?」

「卵焼き!」

「へえ」

蒼空が私のお弁当を覗き込む。

「……一個ちょうだい」

「えー、自分のお弁当あるじゃん!」

「いいだろ」

「じゃあ、交換ね!はい、卵焼き!」

蒼空は卵焼きを食べて、満足そうに頷いた。

「うまい」

「でしょ!」

「唐揚げ食べていいぞ」

「やった!」

莉子がそんな私たちを見て、深いため息をついた。

「……ねえ、私ここにいるんだけど」

「え?」

「二人の世界に入らないでくれる?」

「入ってないよ!」

「はいはい」

莉子は笑いながら、私のお弁当からミニトマトを取った。

「あっ、莉子!それ最後の!」

「お返しでーす」

「もう!」

三人で笑い合う。

こんな昼休みが、私は好きだった。