私は席に座り、隣にいる蒼空をちらりと見た。 蒼空は頬杖をつきながら、窓の外を眺めている。 「……蒼空」 「ん?」 「今日も一緒に帰ろうね」 「ん、いいよ」 蒼空は窓の外を見たまま、当たり前みたいに答えた。 「どこか寄ってく?」 「うーん……本屋!」 「また本?」 「だって、読みたい漫画あるんだもん」 「いいよ。付き合う」 「やった!」 私は机の下で、こっそり蒼空の手に触れた。 蒼空がこちらを向く。 目が合った瞬間、二人で小さく笑った。