『君が死ぬ7日前、何度でも君に恋をする』



「ねえ、蒼空」

「ん?」

「今日の数学の宿題やった?」

「やったよ」

「ええっ!?」

思わず立ち止まる。

「昨日、やってないって言ってたじゃん!」

「夜にやった」

「ずるい! 私、途中までしかできてない!」

蒼空がにやにやしながら私を見る。

「嘘つき。ねえ、あとで見せて!」

「自分でやれ」

「蒼空ー!」

「しょうがないな。休み時間な」

「やった!」

私は嬉しくなって、蒼空の腕にぎゅっとしがみついた。

「大好き!」

「随分安い『大好き』だな」

そんな言葉とは裏腹に、蒼空が少しだけ顔を赤くする。

「……学校でそういうこと言うなよ」

「えー? なんで?」

「なんでも」

「照れてるの?」

「照れてない」

「絶対照れてる!」

蒼空は私から顔をそらした。

その耳が赤くなっているのを見て、私は思わず笑ってしまった。