翌朝。
「美月ー! 起きてる?」
玄関の外から聞こえてきた声に、私は慌てて時計を見た。
午前七時三十分。
「えっ、もうこんな時間!?」
急いで制服に着替え、鞄を掴んで玄関を飛び出す。
そこには、いつものように蒼空が立っていた。
「おはよ」
「お、おはよう! ごめん、待った?」
「いや、今来たとこ」
蒼空は笑いながら、私の頭を軽く撫でた。
「寝癖ついてる」
「えっ、うそ!」
慌てて髪を押さえると、蒼空が声を上げて笑った。
「うそ。ついてないよ」
「もう! 蒼空!」
「はは、ごめんって」
朝から、いつも通り。
そんな蒼空を見ていると、私まで自然と笑顔になった。
「ほら、遅刻するぞ」
「待ってよー!」
私は蒼空の隣に並んで、歩き出した。

