家の近くまで来ると、蒼空が空を見上げた。
「明日、晴れるかな」
「なんで?」
「体育あるから」
「あ、そうだったね」
「雨だったらいいのに」
「えー! 蒼空、体育好きじゃん」
「暑いのは嫌い」
「わがまま!」
「美月に言われたくない」
「ひどい!」
私は蒼空の腕を軽く叩いた。
蒼空は笑いながら、私の頭をぽんと撫でた。
「じゃあ、また明日な」
「うん! また明日!」
「遅刻すんなよ」
「蒼空こそ!」
「俺はしない」
「この前してたじゃん!」
「あれは電車が遅れたの!」
「はいはい」
くだらないことで笑いながら、手を振った。
「じゃあね、蒼空!」
「またな、美月」
私は家に向かって歩き出した。
今日も楽しかった。
明日は何を話そう。
そんなことを考えながら、私は小さく鼻歌を歌った。

