あなたを好きだったこと。 あなたと過ごした時間。 あなたが私にくれた、何度でも立ち上がる勇気。 全部、私の中に残していく。 いつか、誰かを好きになる日が来ても。 いつか、家庭を築く日が来ても。 蒼空との思い出は、私の中でずっと生き続ける。 私は手紙を丁寧に折りたたみ、二つの腕時計と一緒に、大切な箱へしまった。 そして、窓を開けた。 夏の風が、部屋の中を通り抜けていく。 まるで、蒼空がそっと頭を撫でてくれたみたいだった。