封筒に口付けをそっと落とし、アルバムの奥にしまった。 自分でも我ながらキザだなとは思うけど、これくらい許してくれ。 いつか、この手紙を読んだ美月が、少しでも前を向いて笑ってくれたらいい。 そう思いながら、俺は窓の外を見つめた。 蝉の声が、夏の空に響いていた。 今年の夏が、終わらなければいいのに。 そんな叶わない願いを、胸の奥にしまい込んだ。