でも。 それは、俺のわがままだ。 美月の人生を、俺のために止めてしまいたくない。 だから、書こう。 俺がいなくなったあとも、あいつが前を向けるように。 震える手で、ペンを握った。 便箋に最初の一文字を書き始める。 何度も書き直して、何度も手を止めて。 それでも、伝えなければならないと思った。