気づけば、いつものように名前を呼んでいた。 隣にいるわけでもないのに。 返事が聞こえるはずもないのに。 それでも、名前を呼ぶだけで、少しだけ安心できた。 物心ついた時からずっと好きだった。 やっとの思いで、告白して付き合えて。 美月と付き合ってから、俺の世界は変わった。 何気ない帰り道も、くだらないことで笑い合った時間も、全部が大切になった。