「……え?」
何度も、何度も確認した。
7月12日じゃない。
7月19日でもない。
7月20日。
私は震える手で、スマートフォンを握りしめた。
昨日、蒼空は私の腕の中で息を引き取った。
事故を避けても。
病気を防ごうとしても。
何度やり直しても。
彼は私を守ろうとして、最後にはいなくなってしまった。
それなのに。
今、私は7月20日の朝を迎えている。
もう、時間は戻らない。
私は布団を握りしめた。
「……蒼空」
声に出した瞬間、涙が溢れた。
会いたい。
声が聞きたい。
もう一度、あの笑顔を見たい。
でも、どれだけ願っても、スマートフォンが震えることはなかった。
私は枕に顔を埋めた。
何度も繰り返した7日間。
何度も彼を失った7月19日。
そのすべてが、夢ではなかった。
私は確かに、蒼空と過ごした。
何度も恋をして、何度も別れた。
そして最後の7月19日。
私は、彼を救えなかった。

