答える人はいない。 ただ、窓の外では、夕焼けが少しずつ夜に変わっていく。 私は目を閉じた。 もう、戻りたくない。 7月12日に戻って、また蒼空を失うのは嫌だ。 何度も、何度も。 もう、耐えられない。 そう思った瞬間。 手の中の蒼空の腕時計が、かすかに震えた。 止まっていたはずの針が、ほんの少しだけ動く。 そして。 視界が、真っ白になった。