「蒼空……?」 返事はない。 「ねえ、蒼空……?」 私は彼の頬に触れた。 冷たい。 さっきまで、あんなに温かかったのに。 「……いや」 声が震える。 「嫌だ……」 救急隊員の声が聞こえる。 誰かが私を引き離そうとする。 でも、離れたくなかった。 だって。 だって、また。 「蒼空!」 叫んだ声が、夕暮れの空に響いた。 彼はもう、目を開けなかった。