『君が死ぬ7日前、何度でも君に恋をする』



救急車のサイレンが、遠くから聞こえた。

蒼空は私の腕の中で、浅い呼吸を繰り返していた。

「……美月」

「ここにいるよ!ずっといるから!」

「……よかった」

「何が……?」

蒼空はゆっくりと目を開けた。

その瞳が、私をまっすぐ見つめる。

「……事故に、遭わせなくて」

私は息を呑んだ。

彼は、私を守ろうとしていた。

何度も。

どんな時間でも。

どんな未来でも。

自分の命より、私を守ることを選んでしまう。

「……違うよ」

私は首を振った。

「私は、蒼空と一緒に生きたいの……!」

涙が彼の頬に落ちる。

「守られるだけじゃ嫌なの!蒼空と一緒に、これからも生きていきたい!」

蒼空の目が、ゆっくりと細くなった。

「……うん」

小さな声。

「俺も……」

彼は私の手を握り返そうとした。

けれど、その指先から力が抜けていく。