昼休み。
私たちは四人でお弁当を食べていた。
「そういえばさ、今日の放課後、蒼空って委員会だっけ?」
莉子が尋ねる。
「ああ。ちょっとだけな」
その言葉に、私は箸を止めた。
今までの時間では、蒼空は放課後の委員会が終わったあと、私と帰る途中で事故に遭った。
今日も同じことが起きるとは限らない。
でも、もし同じだったら。
私は蒼空の手をぎゅっと握った。
「……美月?」
「あ、ごめん」
慌てて手を離そうとすると、蒼空が私の手を握り返した。
「大丈夫」
彼は小さな声で言った。
「今日は、委員会が終わったらすぐ連絡する。絶対に一人で帰らない」
「……うん」
陸が不思議そうに私たちを見た。
「なんだよ、二人とも。今日、やけに真剣じゃん」
「ちょっとな」
蒼空が笑ってごまかす。
莉子は何かを察したように、私の顔を見つめた。
「美月。何かあったら、ちゃんと言ってね」
その言葉に、胸がきゅっと締めつけられた。
「……ありがとう、莉子」
今はまだ、全部を話せない。
でも、いつか。
この時間を越えられたら、きっと。

