『君が死ぬ7日前、何度でも君に恋をする』



蒼空の表情が止まった。

私は息を吸った。

「……一回じゃない」

涙が、頬を伝う。

「何回も」

蒼空は何も言わなかった。

「最初は、何が起きたのかわからなかった。その日蒼空は委員会終わりで1人で帰ってて、信号のところで車が突っ込んできて……その後は蒼空を助けようと思って」

言葉が途切れた。

あの瞬間が、目の前に蘇る。

強く抱きしめられたこと。

そして、地面に倒れた蒼空の姿。

「蒼空が 、私をかばってくれたの」

私は涙を拭った。

「私のことを守って……蒼空は、死んじゃった」

蒼空の手が、わずかに動いた。

「……美月」

「それで、目が覚めたら7月12日だった」

蒼空は黙っていた。