蒼空の表情が変わった。
私は、握られた手を握り返した。
「信じてもらえないかもしれないけど……」
声が震える。
「最後まで、聞いてほしい」
蒼空は真剣な顔で頷いた。
「……わかった」
私たちは、近くの公園に向かった。
夕焼けが、空を赤く染めている。
ブランコの隣のベンチに、二人で腰を下ろした。
私は膝の上で手を握りしめた。
何から話せばいいのかわからなかった。
でも、ひとつだけ。
絶対に伝えなければならないことがある。
「……私ね」
蒼空が、静かに頷く。
「うん」
「7月19日に、蒼空が死んじゃうの」

