7月18日。
放課後。
蒼空の委員会が終わるまで、私は教室で待っていた。
私は蒼空を待っていた。
一緒に帰るために。
そして、信号を渡ろうとしたとき、車が突っ込んできた。
蒼空は私をかばって、倒れた。
その瞬間が、今でも頭から離れない。
「……もう、あんなの嫌だ」
私は机の上で拳を握った。
今回は、絶対に違う。
蒼空の委員会が終わったら、学校から出ない。
車の通る道は歩かない。
できるだけ人通りの多い場所を選んで、病院にも一緒に行く。
どんなことがあっても、蒼空から離れない。
そうすれば、きっと。
「美月?」
突然、名前を呼ばれて顔を上げた。
蒼空が教室の入口に立っていた。
「……終わったの?」
「うん。待たせてごめんな」
「ううん!」
私はすぐに立ち上がった。
「帰ろう!」
蒼空は笑った。
「おう」
学校を出ると、私は蒼空の腕を掴んだまま歩いた。
「……なあ」
「ん?」
「今日、ずっとくっついてない?」
「だめ?」
「いや、だめじゃないけど」
蒼空は照れたように笑った。
「なんかあった?」
私は首を横に振った。
「……なんでもない」
「またそれ」
蒼空は足を止めた。
私も立ち止まる。
「美月」

