「……あー、楽しかった!」
私が言うと、蒼空も笑った。
「だろ?」
そのあと、蒼空は少し疲れたように砂浜に座った。
私はすぐ隣に腰を下ろした。
「大丈夫?」
「うん。ちょっと休憩」
蒼空は海を見つめていた。
「……なあ、美月」
「なに?」
「来年も、ここに来ような」
その言葉に、胸がぎゅっとなった。
来年。
蒼空が自分から、来年の話をした。
「……うん」
私は頷いた。
「絶対、来ようね」
蒼空は少し笑った。
「約束な」
「約束」
私は小指を差し出した。
蒼空が、その小指に自分の小指を絡める。
指切りをして、二人で笑った。
その約束を、私は絶対に忘れない。
たとえ、何度7月19日が来ても。

