「……夢?」
目の前にいる蒼空を見つめながら、私は呟いた。
「なにが?」
「だって……」
声が震える。
だって、君は死んだはずなのに。
三日前、私の目の前からいなくなったはずなのに。
どうして、ここにいるの。
「美月?」
蒼空が不思議そうに首を傾げた。
その仕草まで、いつもと同じだった。
私は恐る恐る、蒼空の頬に手を伸ばす。
触れた。
温かかった。
「……っ」
その瞬間、また涙が溢れた。
「え、ちょっと。なんで泣くの?」
「……蒼空」
「うん?」
「本当に、蒼空?」
「いや、俺だけど……」
困ったように笑う君。
その笑顔を見た瞬間、胸の奥がぎゅっと締めつけられた。
会いたかった。
ずっと、会いたかった。
もう一度だけでいいから、君の声が聞きたかった。
君に触れたかった。
なのに。
いざ目の前にいると、何を言えばいいのかわからなかった。

