『君が死ぬ7日前、何度でも君に恋をする』



その日の帰り道。

莉子と陸は途中で別れ、私と蒼空は二人きりになった。

夕焼けの中を、ゆっくり歩く。

「なあ、美月」

「なに?」

「昨日のことなんだけど」

心臓が跳ねた。

「……病気のこと?」

「うん」

蒼空は少しだけ空を見上げた。

「俺、今までさ。病気のこと、あんまり考えないようにしてたんだよ」

「……うん」

「考えたって、どうにもならないし。普通に学校行って、友達と遊んで、お前と一緒にいられたら、それでいいって思ってた」

蒼空は笑った。

「でも、最近はちょっと怖い」

私は黙って聞いていた。

「この先、どうなるんだろうって。来年も、再来年も、普通に過ごせるのかなって」

その言葉に、胸が締めつけられた。