「……心配するよ」 「うん」 「だって、蒼空のことが好きだから」 蒼空の目が大きく見開かれた。 陸が「おお……」と小さく声を漏らし、莉子が陸の腕を叩く。 「ちょっと、静かにして!」 「いや、だって今のは……」 「陸!」 二人のやり取りに、蒼空が笑った。 そして、私を見つめた。 「……俺も」 「え?」 「俺も、美月が好き」 涙が出そうになった。 何度聞いても、嬉しい。 何度聞いても、胸がいっぱいになる。 「……うん」 私は蒼空の手を握り返した。 「知ってる」