病院を出ると、空は夕焼けに染まっていた。 蒼空はいつものように私の隣を歩いていた。 「なあ、美月」 「なに?」 「今日、話せてよかった」 「……うん」 「ずっと、言わなきゃって思ってたから」 蒼空は少し照れたように笑った。 「ありがとな。聞いてくれて」 私は首を横に振った。 「ありがとうは、私のほうだよ」 「なんで?」 「話してくれて、ありがとう」 蒼空は何も言わず、私の頭をぽんと撫でた。 「……明日も、一緒に帰ろうな」 その言葉に、胸が痛くなった。