その瞬間、私は初めて知った。 蒼空も、怖かったんだ。 私が蒼空を失うのを怖がっていたように。 蒼空も、私を残していくことを怖がっていた。 「……だから、言えなかった」 蒼空は続けた。 「でも、もう隠したくないって思ったんだ。一緒にいる時間を、何も知らないまま過ごしてほしくなかった」 私は首を横に振った。 「……遅いよ」 「うん」 「もっと早く言ってよ」 「……ごめん」 「私、ずっと知らなかった」 涙が頬を伝った。