「……病院?」
二人が同時に振り向いた。
陸の顔が、みるみるうちに青ざめていく。
「あ、いや……」
「蒼空、今日病院に行くの?」
蒼空は私から目を逸らした。
「……ちょっと検査」
「私も行く」
「え?」
「一緒に行く」
「美月、いいって。すぐ終わるから」
「じゃあ、終わるまで待ってる」
蒼空は何か言いかけて、口を閉じた。
その横で、陸が小さくため息をついた。
「……もう、隠し通せないんじゃねえの」
「陸」
「だって、いつまで言わないつもりだよ」
蒼空は黙っていた。
私は二人を交互に見た。
「……何を?」
陸は困ったように眉を下げた。
そして、蒼空を見た。
「蒼空。俺からは言わねえよ。でもさ、もういいだろ」
蒼空はしばらく俯いていた。
やがて、ゆっくりと私を見た。
「……わかった」

