『君が死ぬ7日前、何度でも君に恋をする』



放課後。

私は蒼空の委員会が終わるのを教室で待っていた。

窓の外では、野球部の掛け声が聞こえている。

スマホを見ると、莉子からメッセージが届いていた。

『今日、蒼空くんと帰るの?』

『うん』

『そっか! なんかあったら連絡してね』

『ありがとう』

画面を閉じた、そのときだった。

廊下から陸の声が聞こえた。

「蒼空、今日病院だろ? 間に合うのかよ」

私は思わず顔を上げた。

病院。

その言葉に、心臓が嫌な音を立てる。

「……今日?」

「そう。予約、夕方だったよな?」

「声でけえって」

蒼空の声が、少し強くなった。

「わかってる。ちゃんと行くから」

「お前なあ、最近ほんとに――」

「陸」

蒼空が言葉を遮った。

廊下が静かになる。

私は立ち上がり、教室の扉を開けた。