『君が死ぬ7日前、何度でも君に恋をする』



「美月、おはよ」

昇降口で靴を履き替えていると、後ろから聞き慣れた声がした。

振り返ると、蒼空が立っていた。

いつもと同じ笑顔。

いつもと同じ、少し寝癖のついた髪。

何度も見てきた、私の大好きな人。

「おはよう」

「なんか今日、顔怖くない?」

「そんなことない」

「いや、怖いって。俺、なんかした?」

「……した」

「え、なに?」

「隠し事」

蒼空の笑顔が、一瞬だけ止まった。

ほんの一瞬。

でも、私にはわかった。

「……まだ怒ってんの?」

「怒ってるんじゃない」

私は蒼空を見つめた。

「心配してるの」

蒼空は困ったように笑った。

「大丈夫だって」

その言葉を聞くたび、胸の奥がぎゅっとなる。

大丈夫じゃないことを、私は知っている。

何度も、目の前で失ってきたから。