私は、机の上に置いていた腕時計を手に取った。
二度目の時間で見た、止まった時計。
そして、三度目の時間でも、同じように止まった時計。
何度繰り返しても、蒼空は私を庇って亡くなった。
事故を避けるだけでは、だめだった。
蒼空の病院検査が関係しているのだろうか。
それとも、私が知らない別の理由があるのだろうか。
わからない。
でも、ひとつだけ確かなことがある。
蒼空は、何かを隠している。
そして、その秘密を知らない限り、私は彼を救えないのかもしれない。
私は時計を胸に抱きしめた。
「……今度こそ、ちゃんと聞くから」
もう、気づかないふりはしない。
蒼空が話してくれるまで、待つだけじゃない。
今度は、私から向き合う。

