『君が死ぬ7日前、何度でも君に恋をする』



その夜。

私はベッドの上で、スマートフォンを握りしめていた。

頭の中には、昼休みの会話が何度も蘇っていた。

『ちょっと検査してるだけ』

『いつか、ちゃんと話すから』

蒼空は、病院に通っている。

私に隠して。

どうして?

何のために?

スマートフォンを開き、蒼空とのメッセージを見つめた。


「……蒼空」


胸の奥がじわりと痛くなった。

もしかしたら、私は今まで、蒼空のことを何も知らなかったのかもしれない。

好きな食べ物。

好きな音楽。

苦手な教科。

そんなことなら、いくらでも知っている。

でも。

彼は何をひとりで抱えているのか。

私は、知らなかった。

「……知りたいよ」

涙が一粒、頬を伝った。

「蒼空のこと、もっと知りたい……」