『君が死ぬ7日前、何度でも君に恋をする』



「……美月?」



聞き覚えのある声がした。


私は、ゆっくりと目を開ける。

見慣れた天井。



カーテンの隙間から差し込む、朝の光。

そして。



「おーい。美月?」



目の前に、君がいた。

黒い髪。

少し垂れた目。


いつもみたいに、困ったように笑う顔。


何度も夢に見た、君の姿。



「……そ、ら?」



「なに? 寝ぼけてんの?」



蒼空が、私の顔を覗き込む。

その声が。

その笑顔が。

あまりにも懐かしくて。



「……っ」



私は、何も言えなくなった。



「え、ちょっと。どうした?」



蒼空が慌てて、私の肩に手を置く。



「美月?」



ああ。

温かい。

君の手が、温かい。

夢じゃない。

夢なんかじゃない。