放課後。
私は蒼空を呼び止めた。
「……ねえ、蒼空」
「ん?」
「さっきの病院の話なんだけど」
蒼空の表情が、わずかに変わった。
「……うん」
「どこか悪いの?」
「……別に」
「本当に?」
蒼空は、少し困ったように笑った。
「ちょっと検査してるだけだって」
「なんの検査?」
「……美月」
蒼空からは聞いた事のない低いその声に、私は思わず口を閉じた。
蒼空は、私の手を優しくそっと握った。
「心配しなくていいよ」
「でも……」
「本当に大丈夫だから」
その言葉を聞いた瞬間、胸の奥が冷たくなった。
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